産後のデリケートゾーンは
妊娠や出産をすると、ホルモンバランスの変化によってさまざま影響が出ます。そのため、体や心には、さまざまな変化が起き、なかには辛いと感じる症状も少なくありません。
デリケートゾーンの黒ずみや骨盤底筋の緩みによる尿漏れ、便秘などの悩みは、産後に抱える人が多いものです。
しかし、デリケートゾーンの悩みは、なかなかオープンにできないことが多く、一人で悩んでいる人も少なくありません。加えて、産後は新生児の育児が絶え間なく続き、精神的にも負担になることが多いでしょう。
そこで今回は、産後のデリケートゾーンのケアについて、詳しく紹介します。
変化と対策
産後は、妊娠や出産によって変化やダメージを負った体が元の状態に回復しようとする大切な期間です。このとき、ホルモンバランスにもさまざまな変化が起き、デリケートゾーンにトラブルが起きやすいのです。
ここからは、産後のデリケートゾーンに起きやすいトラブルと対策を紹介しましょう。
黒ずみ
妊娠中や出産直後は、デリケートゾーンに黒ずみが起きやすいです。
産後は、妊娠前に戻ろうとホルモンバランスが整っていく過程を辿ります。産後約1年程度で、デリケートゾーンの黒ずみは戻ることが多いです。
しかし、デリケートゾーンの黒ずみがそのまま残ってしまうという人も少なくありません。
産後のデリケートゾーンの黒ずみの対策は、まず刺激を避けるようにしましょう。
デリケートゾーンはとても薄い皮膚です。下着などで摩擦を起こさないように気をつけましょう。また黒ずみを落とそうとしてゴシゴシ洗うと、かえって刺激となり黒ずみが残ったままになりやすいです。
清潔に保つことは大切ですが、刺激を与えすぎないようにしましょう。
ほかにも、デリケートゾーン専用のスキンケアを取り入れることが効果的です。
特に、保湿や美白成分は摩擦から守る効果があります。メラニンの生成を抑える成分であれば、さらに効果が期待できます。
ただし、スキンケアを取り入れる場合でも、過度の刺激にならないように注意しましょう。
膣のゆるみ
出産で緩んだ膣内は、産後、体力や筋肉の回復によって元に戻ります。
しかし、出産はどのような女性にとっても、体に大きな負担がかかるため、完全に膣の状態が戻ることはありません。そのため、妊娠や出産前から骨盤底筋が弱い人などでは、筋肉が低下し、膣の緩みが戻らないことから尿漏れを起こすことがあります。
骨盤底筋やその周りの筋肉は、子宮を支えています。妊娠によって子宮が大きくなると、妊娠と出産によって分泌されるホルモンバランスによってこれらの筋肉が緩み、出産しやすくなるのです。
通常であれば、産後ホルモンバランスが元に戻り、骨盤底筋や膣の緩みは改善します。しかし、妊娠前から筋肉が弱い場合などには、ホルモンの分泌が止まっても骨盤底筋や膣が戻らないのです。
そのため、骨盤底筋は、妊娠中から無理のない範囲でトレーニングをすると良いでしょう。
便秘
便秘も、産後に多い悩みです。そして、便秘もまた骨盤底筋と関わりがあります。
妊娠によって大きくなった子宮を支えたり、出産によって緩んだりする骨盤底筋は、衰えていたり筋肉が伸びたりしていると、排便を促す力が弱くなり、便秘になりやすくなります。
また、分娩時にデリケートゾーンに傷ができてしまった場合には痛みを気にして便秘になります。
さらに、産後の体力回復が十分でない時期に、新生児の育児によって十分な睡眠が取れなかったり、体調が整わなかったりなどのストレスが重なると、ホルモンバランスだけではなく自律神経が乱れやすく、便秘に繋がる場合があります。
産後の体力の回復を支えるために、栄養バランスが取れた食事を心がけ、ストレスを溜めないようにしましょう。また、産後の体力の回復を考慮しながら骨盤底筋を鍛えるトレーニングを取り入れることも効果的です。
ケアは
妊娠や出産後に起きやすいデリケートゾーンのトラブルには、スキンケアなどの外側からのケアと、栄養バランスに気をつけることやストレスを溜めないなどの内側からのケアが欠かせません。
産後は、ホルモンバランスの変化の影響を受けやすいため、体力の回復具合やデリケートゾーンの状態に合わせたケアが必要です。そのため、一人ひとりに必要なケアは異なるのです。
エステサロンという方法
産後のデリケートゾーンのケアは、どのようにすれば良いのかわからないという人も少なくありません。そのようなときはエステサロンで施術を受ける方法があります。
デリケートゾーンのケアには保湿が重要で、保湿が十分にされていると、乾燥や臭い、黒ずみを防げます。デリケートゾーン専用のスキンケアを使って、プロのケアを受けると、自分で行うよりも、適したケアを受けられます。
またエステサロンでは、産後の膣ケアを受けられるところもあります。
セルフケアを取り入れながら
産後のデリケートゾーンのケアは、セルフケアも大切です。
エステサロンでのケアを受けたあとは、施術の効果を持続させるためにも、セルフケアを取り入れましょう。
ただし、産後のデリケートゾーンのセルフケアは、体力の回復度合いや、体調に合わせて行う必要があります。適したものでなければ、体の負担になったり、体調を崩したりするきっかけになります。それほど、産後は繊細な時期でもあるのです。
そのため、どのようなセルフケアが効果的で自分に合っているのかは、エステサロンで施術を受けたときにアドバイスを貰うことをおすすめします。
まとめ
ホルモンバランスの変化などによって、体と心にさまざまな変化が起きる産後。
デリケートゾーンの悩みも起きやすいものです。しかし、デリケートゾーンの悩みはどのように解決すれば良いのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。
デリケートゾーンの悩みは、自分で行うケアで改善できる場合もあります。しかし、特に産後は変化に敏感な時期でもあります。
そのようなときは、デリケートゾーンのケアをエステサロンで受けてみてはいかがでしょうか。
自分に合ったケアを受けることで、産後のデリケートゾーンのさまざまなトラブルの改善を目指せます。