意外に多い尿漏れ
尿漏れは人に言い出しにくい悩みの1つでしょう。
しかし、妊娠中や出産後には、意外に多くの人が尿漏れを経験しています。
そこで今回は、体調変化が起きやすい妊娠後期の尿漏れについて、原因や対策についてわかりやすく紹介します。尿漏れの対策は、エステサロンで行うこともできます。
妊娠や出産の状況は、人によって違います。また不安や悩みも多いものです。
そのような妊娠後期を快適に過ごすためにも、尿漏れ対策をしてみてはいかがでしょうか。
妊娠後期の尿漏れは
妊娠後期になると、頻度に個人差はあるものの、尿漏れを多くの人が経験するといわれています。
妊娠後期には赤ちゃんの成長に伴って、子宮が大きくなり、ほかの臓器を圧迫します。胃が圧迫されて食欲が落ちたり、吐き気やむかつきを感じたりする人が多いのは、赤ちゃんに胃が圧迫されているためです。
これと同じことが子宮の下に位置している膀胱にも起きています。赤ちゃんの成長に伴って、大きくなった子宮が膀胱を圧迫し、尿漏れが起きてしまうのです。
尿道は、妊娠していないときには、骨盤底筋などの筋肉によって塞がれています。しかし、妊娠すると出産に向けて、筋肉を緩みやすくするホルモンが分泌されます。
そのため、くしゃみなどの少しの刺激によってお腹に力が入ると尿漏れが起きます。加えて、赤ちゃんの成長に伴って膀胱が圧迫され、尿漏れしやすくなるのです。
妊娠中に多い尿漏れ
尿漏れは言い出しにくい悩みであるため、自分だけに起きているのではないかと不安になる人も多いでしょう。しかし、妊娠中には約65%程度の女性が尿漏れを経験したというアンケート結果もあります。特に妊娠後期では、この割合が増えています。
さらに、出産後にはさらに多くの女性が尿漏れを経験したというアンケート結果もあります。
出産を終えたからといって、すぐに子宮が元に戻るわけではなく、膀胱が圧迫された状態は出産後も続きます。また、分娩時に骨盤底筋などの筋肉に負担がかかることで、筋肉が緩んだ状態になることも尿漏れを経験する人が多くなる原因の1つです。
対策は
では、妊娠中や出産後に起きやすい尿漏れを防ぐ方法はあるのでしょうか。妊娠中や出産後には、なかなか自分のための時間を取りにくいものですが、できる対策があるなら講じたいと思う人が多いでしょう。
尿漏れを防ぐためには、妊娠中から骨盤底筋を鍛えることが効果的です。
骨盤底筋のトレーニングを行っていた人は、まったくトレーニングをしなかった人に比べると、妊娠後期に起こる尿漏れが約60%程度少なかったといわれています。
さらに、出産後に起きた尿漏れにいても、骨盤底筋のトレーニングを行っていた人は約30%程度尿漏れが起きませんでした。
つまり、妊娠中に骨盤底筋を鍛えておくと、尿漏れが起きにくくなるのです。ただし、妊娠後期では、体調の変化や赤ちゃんの状態に注意する必要があります。
そこで、エステサロンなどで骨盤底筋のケアを受けることが効果的です。
エステでは
エステサロンでは、骨盤底筋を鍛える施術だけではなく、骨盤の歪みを矯正したり、筋肉にかかった偏った負担を和らげたりする施術を受けられます。
妊娠後期では、腰や膝などに負担がかかっていることも多く、骨盤底筋以外の筋肉をほぐすことで、体調が整うことも少なくありません。
また、エステサロンで施術を受けることで、リラックス効果が得られます。
尿漏れは、骨盤底筋の緩みや子宮の圧迫だけではなく、ストレスなど精神的な負担によって症状がひどくなる場合もあります。エステサロンで施術を受けてリラックスすると、日常のストレスから開放されて尿漏れを和らげる効果もあるのです。
セルフケアも効果的
エステサロンでケアを受ける以外に、自分の空いた時間や体調に合わせてセルフケアを行うことも、骨盤底筋を鍛えることに効果的です。
ただし、出産後約1ヶ月程度は、妊娠や分娩によって負担がかかった骨盤底筋をゆっくりと休めることが大切です。
無理して早く骨盤底筋を鍛えようと思ってトレーニングをすると、かえって筋肉や膣、膀胱などを傷めることになります。
出産後は十分に体力が回復してから、無理のない範囲で毎日10分程度のトレーニングを行うと良いでしょう。
エステサロンではアドバイスも
自分に合ったセルフケアを行うことが効果的ですが、どのようなセルフケアが自分に合っているのかわからないという人も少なくありません。また間違えたセルフケアを行って、体調に影響することに不安を感じる人もいるでしょう。
特に妊娠後期では、さまざまなことが体調に影響しやすいものです。
そのようなときには、エステサロンでセルフケアのアドバイスを受けると良いでしょう。
施術を受けたあとであれば、エステシャンに状態を把握してもらえているので、より効果的なセルフケアのアドバイスを受けられます。
出産後すぐのガードルは避けて
出産後すぐに、骨盤の位置や体型を戻そうとして、きついガードルやコルセットで腰やお腹を締めようとする人がいますが、これは逆効果です。
子宮は出産後、約2ヶ月程度で元の大きさに戻るといわれています。しかし、出産後すぐ子宮や骨盤底筋の回復を待たずに、きついガードルやコルセットでお腹を圧迫してしまうと、子宮や骨盤底筋、さらに膀胱や骨盤の回復を遅らせます。
この圧迫が続くと、子宮や骨盤底筋は回復せず、尿漏れを引き起こすのです。そのため、出産後すぐに、きついガードルやコルセットでお腹を圧迫することは避けましょう。
まとめ
妊娠中や出産後に多くの人が経験する尿漏れ。
今回は、尿漏れの原因や対策、エステサロンで受けられるケアについて詳しく紹介しました。
妊娠中や出産後の尿漏れは、骨盤底筋の緩みによって起きることが多いといわれています。そのため、妊娠中に骨盤底筋のトレーニングを行うと、妊娠後期の尿漏れが大幅に少なかったというアンケート結果もあります。
しかし、妊娠中や出産後には、なかなか自分のケアの時間を十分に取れないことも少なくありません。
そのようなときは、エステサロンで自分に合った施術を受けて、尿漏れを改善してみてはいかがでしょうか。エステサロンでケアを受けるとリラックス効果もあるため、ストレスを緩和し、尿漏れを軽減する効果もあります。
エステサロンに通いながら、快適なマタニティライフを目指しましょう。